それにしても、ドキドキが止まらない。
しかも、周りに女子は1人……2人……しか居ない。
前も後ろも…右も左も男子。
男しか居ない。
斜め前と斜め後ろには幸い女子が居た。
既に耐えられなさそうな空気で一杯だった。
そして、担任の先生らしき人が登場。
白いネクタイに、黒いスーツに身を包んだ先生だった。
いくらネクタイフェチの私でも、白いネクタイには思わず笑ってしまった。
喋り方もとても特徴的で、
たまに声が裏返る人。
「では、もう少しで入学式が始まるので、
前後の人の顔をしっかり覚えておいてください。」
私の前は……ちょっとぽっちゃり目な男子…。
後ろは……足が長くて…黒いめがねの男子だった。


