改札を出ると、右側には大きな校舎が建っている。


校門の前に来て見ると、



「ここが…私の高校……かぁ…。」と心で呟く、


校舎がキレイすぎて戸惑っている。

もう、入学式まで迫っているのに、


今更引き戻すわけには行かない。



そんな期待と不安でいっぱいな私、


――小暮晴 (Kogure Haru)


私の教室は1年5組。


親に一番奥の教室だと聞いた。


2階に行くと、先生だと思われる人たちが案内してくれた。


1組…2組…3組…4組…と自分の教室が近づくにつれて、


緊張MAX。


ついに5組の目の前まで来てしまった、


幸い、教室のドアが開いていたためすんなりと入ることができたが。


みんなの視線が怖かった。



自分の名前の辺りを見つけ、瞬時に座った。