（今日は体育館だったよな。）
部活は体育館か外のバスケットコート、その日によってどちらかで行われている。


（ん？西島…。あいつ、部活行かねぇで何してんだよ。）

体育館に向かう途中、俺は中庭に差し掛かった。そこで中庭に植えてある木の間から西島の姿が見えた。

何をしているのかはまだ判らないが、西島は何処か一点を見つめているように見えた。



西島の方に進んで行くと、俺は一瞬 目を疑いたくなった。
西島が小日向の腕を掴んでいて、小日向は今にも涙が零れそうな程目が潤んでいた。


（あの野郎…ざけんじゃねぇ！）
「西島ｧ！てめぇ何してんだよ…？」



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