好都合だ 自分の部屋への階段を一段ずつ登る。 ギシッ、ギシッという音が、僕にはカウントダウンのように感じられた。 部屋に入り、机の引き出しをあける。 そこに入れていたのは ナイフだった。 僕に生きる価値はあるのか? 生きていてこれから先、いい事はあるのだろうか? 悩んだ末、出した結果がこれだ。 歴史を止める唄を唄おう。 僕のこの左の手首から。 ナイフをゆっくりと手首にあて 思い切り引いた。