夢を見た。
少年と歩く夢を。

仲良く並んで、街ゆく人々をすり抜けて歩く。
歩いているのは、美化道。
他の人も手を繋いでいる。
どうせ、彼らの相手は今日も変わっていくのだろう。
 

所詮、人間などそんな程度だ。

 そんな人生が楽しいか?
 楽しくないだろう?
 僕の人生が正しいよ。
 君たちは間違っている。

 ダッテダッテ、僕ハズット一途ナンダ
 偉イデショ?
 
あれは誰だ?
 
僕と手を繋いでいるのは、誰だ?
 
幼く、弱そうな体。
 
それに似合わぬ、鋭い目つき。
 
あぁ、そうだ。
 

 
あれは、僕だ。