「えー凛のほうがー・・」


こんな会話が延々と続き、気づいたら家の前まで来ていた。


「あ、あたしここのマンションに住んでるんだよね。今度遊びに来てよ。」


「えっいいの!?ありがとう!凛大好き!!」


夏華がそう言った後、むぎゅっと抱きついてきた。


教室でも思ったけど、行動がストレートな子だなぁ・・。


それより・・・


「な・・つか・・苦・・しぃ・・」


「あっ!!ごめんごめん!」


はぁ・・苦しかった・・。


まじで死ぬかと思った・・


「じゃあ、ばいばーい!」


「うん、ばいばい」


手を振り返し夏華が見えなくなるまで見送ると、あたしはマンションのエレベーターに乗った。