「はい、あたし達今日から友達ねー!!」


「あ・・うん!!」


やったー!!!という思いで顔がニヤけるのを必死に抑え、笑顔で答えた。


しばらく夏華と盛り上がっていたら人が集まってきて、次々友達になってくれた。


「みんな、よろしくね。」


といって笑顔で答えた私の顔を見て皆が赤面していたことを、私は知らない。



* * *




「ばいばーい!」


入学式当日は昼までだから皆が次々と帰っていく。


皆に手を振ってから、夏華と家までの道のりを歩く。


「ねぇ、凛ってさぁー可愛いよねー。」


え?あたしが可愛い??ありえないでしょ。


「夏華、あたしが可愛いなんてどうかしてるよー」


「だって目、くりくりで大きいし、肌の色白いし、髪の毛ふわふわだし。」


「じゃあ、夏華のほうが可愛いじゃん。」