「やめて・・・くださいっ!!!」


そう言い捨てると、あたしは全速力で走り出した。


我ながら、走りは速いほうだと思う。


でも、男に敵うはずもなく・・・


見事捕まってしまった。


「逃げた子猫ちゃんには押し置きしなきゃなぁ~」


「結構上玉じゃねぇか」


品定めをするかのようにあたしを上から下まで男達は見ている。


怖い・・コワイ・・・こわい!!


「震えちゃってるぜ~この子」


さっき勝手に名前をつけた男Aが迫ってきた。


「こういうの、そそるよなぁ~。」







―もう、だめだと思ったときだった。