「そうか、成人を祝う会来れなかったもんな」

6年たった今でも、俺はこの高校に勤めていた。
何ら変わりないと思っていたのだが、早瀬にとっては
思い出があふれる場所だった。

「ひろや先生!中も入っていい?」

と、まるで遊園地にきた子供のようだった。

「いいよ。今日は特別」

そう言って俺は鍵を開けた。


早瀬たちの学年と過ごした一年はあっと言う間にすぎてしまった。
はじめての卒業学年の担任。
印象にも残っていた。

学校に入ると、いつもと同じ景色のはずなのに、
あの頃の記憶が蘇ってきた。