七色

知ってしまったあとも、知らないふりをして付き合っていた。
きっと私を選んでくれる。
そんな淡い期待を抱いて…

そして、先輩の彼女の耳に
浮気説が入ってしまった。


当時私は携帯を持っていなくて…

先輩の下駄箱に手紙を入れて、連絡を取り合っていた。


おかしいと気がついたのは、
先輩と付き合って、一ヶ月くらいのときだった。


先輩からの返事がこなくなったのだ。
それでもバカな私は、いつも先輩の下駄箱に手紙をいれていて…


それが、先輩の彼女に読まれているとも知らずに…