「屋上でも何か企画やるの?
私知らなかったな~」

私は単純にそんなことを言っていて…
秋の風はそよそよと吹いていた。

「…そうじゃなくてさ。俺、今好きな子がいるんだ。」

「そうなんだ。」

綾美かな?
だから私に協力してほしくて…

「真子」

「ん?」


「俺は、真子が好き。」