目覚ましの音で目が覚める。

幼いころから目が悪い私は、すぐにメガネを探す。
布団から出て、カーテンを開けると夏らしい澄み切った空が広がっていた。

そして、また一日がはじまる。

空を見ていたら、ふと綾美のことを思い出した。

いつも
「真子!」
と声をかけ、どんなときも私を支えてくれた。

綾美は今、どうしているのだろう。

早瀬綾美は私の親友だった。