入学式、合唱コンクール、そして卒業式…

早瀬はあたりを一通り見渡したあとつぶやいた。

「それに、ひろや先生は私を助けてくれたから」

助けた?
俺が?

「覚えてる?高3の合唱コンクール」

「忘れるわけないだろ…」

高3の合唱コンクール…

それは決して良い思い出ではなかった。

なかなか練習に参加する生徒も少なく、
実行委員の生徒たちはいつも困っていた。

そんな中、早瀬はみんなにこんなことを言った。

「人生最後なんだよ!こんなことで後悔して生きたくない…」

確かに大げさかもしれない。
でも、この言葉がみんなを動かしたのは確かだ。