風は無性に気になって、2人の会話を聞くために耳を澄ます。 女「あの、桜野君。このバッグ直して欲しいんだけど…。飼ってる猫にやられちゃって」 男「え?あぁ、いいよ。ちょっと待ってね」 桜野君と呼ばれた男子生徒が、なにやら自分のバッグをゴソゴソとまさぐっている。 (何やってんだろ…) 「…っと、あったあった」 (何を取り出したんだろ)