明美にも一応電話しとくか。


「聞いたよ。大変だったね」


「まぁね…。」


「でもなんかショックだな。」

「何が?」


「美紀が頼るのは、葵で、葵が頼るのはおまわりで…じゃぁ私はなんなんだろうって考えちゃった…らしくないね。」


「…感謝してるよ明美にも。誰も近づけなかった私をずっと待っててくれた。今だって、探し物手伝ってくれてる。」


「…うん。」


「これからもよろしくね。」


こんな照れ臭い台詞も、明美だから言えるのかも。


ねぇ和美。


あなたは幸せ見つかりましたか?


私はまだ探してる途中だけど、あともう少しで見つかる。


そんな気がするんだ。