監視カメラにはしっかりと、中年の男が万引きしている映像が写し出されていた。


「現行犯ではないので、捕まえてほしいなら、事務的な手続きをとってくださいね。」


嫌みったらしく言ってやったぜ。


ざまぁみろ。


ポケットにいれておいた葵の携帯が鳴り出す。


明美からの着信だった。


葵かなりイライラしてたし、俺は美紀を家に送りたいし、事情を話して探してもらうか。


俺は明美の電話に出て、事情を話した。

明美は、見付けたら連絡するといって、電話を切った。