蓮の視線の先には夕焼け空があった。 ホントに綺麗…。 観覧車の頂点であたし達は真っ赤な空を見つめた。 もう、こんな時間なんだ…。 あっという間の一日だったなぁ。 「これを降りたら帰ろうか?」 そう言う蓮の横顔が夕日で赤く染まっている。 「もう終わりなんて、ちょっぴり寂しいね」 「そうだな…」 蓮は窓の外からあたしに視線を移すと、 あたしの手を握った。