「って!!それがこの家なわけ!?」


「そうよ、大学時代からの親友の頼みだもーん」



うちのお母さんは、お嬢さま育ちのせいか、


どこか間の抜けた、お人よしなのである。



「別にうちじゃなくてもいいでしょ!!」


「お父さんが亡くなった時、葬式の事とかお世話になったのよ」



確かに、その事はあたしも聞いてるけど…。



「だって、この家は女二人で…年頃の女の子だって」



年頃の女の子って…自分で言うのは少し恥ずかしい。



「だから、男の人がいてくれた方が安心でしょ」


「そいつが一番不安要素なんだって!!さっきだって」


「さっきって、何かあったの?」