長い時間、無言で手を繋いだ後、 あたしは名残惜しみながら口を開いた。 「もう平気」 「じゃあ、行くか」 このままずっと蓮を拘束するわけにもいかないので、 あたしは渋々、手を離し立ち上がった。 「次は何に乗る?」 「もう一回ジェットコースターとか」 「激しくないのがいい…」 結果、あたし達は観覧車を目指して移動を始めた。 観覧車までの間、行き交う女の子達が、蓮の事をチラチラ見る。 ついでに、一緒にいるあたしの事も…。 なんか嫌な気分。