「別に…いいよ」 泣きたいほど嬉しいのに、あたしは素直になれない…。 「じゃあ、決まり」 そう微笑みかける蓮が差し出すくしゃくしゃなチケットを、 あたしは受け取った。 あたしが蓮を誘うはずだったのに、あたしが蓮に誘われた…。 結果オーライ…。 っていうか予想を超えた展開っ!? 時間などの細かい事を決めて、蓮は部屋を後にした。 緊張が解けて、力の抜けたあたしは再びベッドに沈み込んだ。 蓮とデート…。 やったぁぁー!! そう考えるとどんどん興奮してくる。