蓮も好きな子を誘うんだろうな…。



蓮はモテるし、きっと上手くいく…。



蓮に誘われたら、お金を払ってでも行くって子は山ほどいるし…。



「はい」


なぜだか、蓮はチケットを一枚あたしに差し出す。



「何…?」


あたしは目の前のチケットを見つめ、首を傾げた。



「これ有効期限が土曜までだろ、今から誰か誘うの面倒だし」



それって…


あたしと一緒に行くってこと!?



「俺とじゃ嫌か?」」


黙ったままのあたしに蓮が尋ねる。