「終わったぁー」


あたしはテストが終了した開放感で、大きく手を広げ伸びをする。



「あぁ…あたしの人生終わったよ」


陽子がガックシ肩を落として、ため息をつく。



「そんなにテスト出来なかったの?」


「さっぱり…」


「まぁ…気を落とさずに」



陽子には悪いけど、


あたしの方は蓮との勉強の甲斐あってか、良い手応えを感じていた。



テストを終えて緊張感の取れた教室では、騒がしく帰り支度が始まる。



「陽子、あたし達も帰ろっか」


「そうだねぇ…」


陽子はすっかり意気消沈している。