すぐ目の前に…蓮の顔。


ドキドキ…。



「試験範囲って、ここまで?」


あたしのノートを覗き込み、下を向いていた蓮が顔を上げる。



この距離で見つめられると…。



「顔近すぎぃぃー!!」


「なに興奮してんの?キスでもしたいの?」


蓮は唇をあたしに突き出す。



「変態…」


あたしは手の平で、蓮の顔を押し返した。



相変わらず、蓮のエロモードは健在…。



きっと、あたしの気持ちなんて少しも気づいてないんだろうな…。