あたしを見つめ、蓮は顔を近づける。 「じょ…冗談だよね」 「本気だよ。奈緒ちゃんは今から、身も心も俺の女になるんだ」 抵抗したいのに、なぜだか体が動かない。 あたしの体は硬直しちゃったみたい…。 「奈緒ちゃん…目を閉じて」 蓮があたしの目を手の平で覆って、ゆっくり瞼を閉じさせる。 あたしの初めては…こんな形で奪われちゃうの!? 蓮の顔が近づいてくるのが、気配でわかった。 あたしの心臓は飛び出そうなくらい、ドキドキしている。