敵チームだった陽子と合流して、無駄話。 三年で同じクラスになるまで、お互いの存在すら知らなかった陽子とは、 隣の席だったというシンプルな理由で仲良くなった。 たぶん…一番の親友だ。 「あっ、神谷 蓮のお出ましだよ」 陽子が歓声にも近い声を上げる。 周りの女の子たちも、陽子と同じように、ざわめきたっていた。 男子の方のバスケットコートでは、チームが入れ替わり、 蓮の出番らしい。 「あの顔で運動音痴だったら、一気にポイント下がるよね」 確かに、それはかなりダサい…。