「ねぇ…あたしのこと好き?」


「好きだよ」


「どれくらい?」


「その質問さえしなければ、世界一なんだけど…」


「何それ!?」



あたし達は時間が許す限り、ずっと一緒にいた。



蓮と一緒にいるとドキドキするのに、なぜか安心もする。



このまま時が止まってしまえばいい…。



「奈緒ちゃん、ここ何て書いてあるの?」


「あぁ、これは…」



蓮は今、あたしの夏休みの宿題を写している真っ最中。



あたしは蓮のノートに答えを書き込む。



「サンキュ」