探りを入れていくと、どうやら蓮とあたしの関係を怪しんでいるらしい…。



というか花火大会でのキスを誰かに目撃されていて、その情報を明美が入手してしまったみたい…。



それで、あたし達はファミレスに呼びつけられたというわけだ。



でも、これも良い機会かもしれない。



付き合ってる事を、わざわざ隠す必要もないんだし。





「奈緒!!」


中に入ると、明らかに不機嫌な声で呼ばれる。



明美と陽子が並んで座り、その向かい合わせに蓮とあたしは並んで座った。



「先に言っとくけど、私は単なる付き添いだから」


明美とは対照的な穏やかな声で陽子はそう言うと、呑気にパフェを一口頬張った。