「そのルールってのは、いくつまであるの?」


「次で最後。ルール3…二人が一緒に住んでる事は、学校で内緒」


「何で内緒なの?」


「あんたみたいな変態と、一緒に暮らしてるなんてバレたくないの!!」



それに…クラス中の女子に嫉妬されるから


なんて、口が裂けても言えない。



実際に、今日転校してきたばかりなのに、


昼休みには、告白をした子がいたらしい…。



「なんか二人だけの秘密みたいだな」


神谷 蓮は楽しそうに笑うと、立ち上がる。



「あたしに近づかないで!!」



彼はおどけた顔で、銃を突き付けられた犯人のように手を挙げる。



「その約束事は提案?それとも強制?」


「強制…」