蓮の事は、きっぱり諦められた。
…と言えば、嘘になる。
でも、割り切る事は出来るようになった。
蓮との恋は、絶対に叶わない恋なんだ。
そう自分に言い聞かせると、変な希望は捨てられる。
テーブルの上のケータイが鳴る。
確認すると、明美からのメールだった。
『花火大会に立花くんを誘っておいたから、予定空けといて』
はぁ…。
明美の行動力の速さは、ハンパない…。
「花火か…」
うちの地元では、『花火を好きな人と二人で見に行くと、恋が実る』というジンクスがある。
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