「じゃあ、俺がキスした事?」


「何で蓮は、あたしにキスするの?」


「何でって言われても…したいから」


「篠崎先生の代わり?」


「そういうわけじゃ…」


「じゃあ、あたしのこと好き?」


「それは…」


扉の向こうの蓮が、口ごもる。



やっぱり…。



そんなの、わかってる。



あたしは、こんなに…



「蓮のこと好きなのに…」


「奈緒ちゃん…」



言っちゃった…。