「奈緒ちゃん?」


「あたしは蓮のおもちゃじゃないの!!」


蓮の頬を思い切りビンタした。



「奈緒ちゃん…」


「あたしを篠崎先生の代わりにしないで!!」


溢れ出しそうな涙を必死で堪え、あたしは部屋へ駆け戻った。



ドアに寄りかかり、しゃがみ込む。



蓮のバカ…。



でも、あたしの方がバカだよね…。