「なにイライラしてんだよ」


「イライラしてんのは、そっちでしょ!!」


「俺はイライラなんかしてねぇよ」


蓮は、あたしの手を強く振りほどく。



「ほら、してるじゃない」


「うるせぇな」


「どうせ、また篠崎先生の事で何かあっただけなんでしょ」


「ちげぇーよ!!」



強い口調で怒鳴ると、蓮はあたしを壁に押し付けた。



蓮が怖い顔で、あたしを睨む。



「篠崎先生の名前を出すと向きになるなんて、まるで子供じゃん…」


「だから、ちげぇーって言ってんだろ…」