キス…しちゃった。 あぁぁぁー!! あたしは、布団に包まり心の中で叫んだ。 なんか思い出すだけで、恥ずかしくなってくる…。 どうしよう…。 立花くんがあたしの事を好きだなんて、全然気づかなかった…。 とりあえず…明日から、夏休みでよかった。 だって…どんな顔で立花くんに会えばいいか、わかんないもん。 部屋の向こう側から、階段を上がる足音が聞こえてきた。 きっと蓮だ…。 蓮の足音は、あたしの部屋の前を通り過ぎていく。