「急にどうしたの?」 あたしは動揺しながら、必死で笑顔を作った。 「俺は恋のキューピットでいいと思ってたけど…」 「なっ、なんの話かなぁ?」 「神谷がA子ちゃんを苦しめるんなら、俺は天使を辞めて、悪魔になる」 立花くんは、突然あたしを強く抱きしめた。 いったい…何が起こってるの? 頭が混乱しているあたしは、ただ立ち尽くす事しか出来なかった。 「俺は佐藤さんが好きだ」 そう言うと立花くんは、暗くなりかけた路上で、 あたしにキスをした。