下田くんが蓮に向かって、再び棒を振り下ろす。



その棒を、蓮は綺麗に足で蹴り飛ばした。



そのまま反対の足で、下田くんの顔面に回し蹴りを入れると、


自分より重たい下田くんを、蓮は投げ飛ばした。



地面に転がった下田くんは、しばらく動けそうになかった…。



強すぎでしょ…。



そんな光景にあたしは呆然としていると、蓮はふらついて座り込んでしまった。



「大丈夫!?蓮!!」


あたしは慌てて蓮に駆け寄る。



「ちょっと、頭がクラッとしただけ…」


「やばいよ…保健室行こ!!」


「大丈夫…」


そう言うと、蓮は一人で立ち上がった。