このままじゃ、あたしも蓮の下敷きにされる!! あたしは怖くなって目を閉じた。 すると、 鈍い音と、断末魔のような叫び声と共に、 あたしの重しがなくなった。 目を開けると、何食わぬ顔で佇む蓮と地面に転がる下田くんの姿があった。 「奈緒ちゃん、さっきからこいつと何してたの?」 「もしかして、ずっと見てたの!?」 「うん、見てたよ」 「何で助けてくれなかったの!!」 「だから助けたじゃん」 もっと早く助けて欲しかった…。