「あっ…」 「様子が変だから、付けてきたのに神谷はいねえじゃんか」 あたし…付けられてたんだ。 「神谷は、ここにいたのか?」 「いや…その…」 「やっぱり連絡先を知ってたんだろ、神谷を呼び出せ」 「それは…嫌です」 「テメェ…舐めてんじゃねえぞ!!」 下田くんは大声で怒鳴ると、あたしの手首を掴んだ。 強く握られて、痛い…。 「女には暴力を振るわないとでも思ってるのか?」 「離してください…」 「女相手に、効果的な暴力ってのもあるんだぜ」 「えっ」