『ねぇ、神谷くん。どっから来たの?』 『この時期に転校って珍しいよね』 『彼女はいるの?』 休み時間になると、神谷 蓮の席は女の子に囲まれていた。 「何か凄い人気だね」 陽子の視線の先には、もちろん神谷 蓮。 「転校生は珍しいからね…」 「いやぁー、あの転校生はレベル高過ぎでしょ」 顔はいいけど、中身は単なる獣…。 「どおしたの?奈緒…何か不機嫌そう」 「別に…」