「奈緒ちゃん、綺麗だよ」


「恥ずかしいから、見ないで」



蓮の全てを、受け入れる。


あたしは怖くて、蓮の手を強く握った。



「奈緒ちゃん」



何度も何度も、蓮はあたしの名前を呼んだ。



でも…


最後まで、


蓮は『好き』とは言ってくれなかった。