問題が二つに増えてしまったあたしは、 問題を一つ片付けるために、直接本人に確かめる事にした。 本人というのが蓮ではないところが、あたしの弱くて、狡いとこ…。 「あの…」 「あぁ、佐藤さん…だっけ?」 あたしは昼休みに保健室を訪れた。 「ちょっと、いいですか?」 「もう体調は良くなったの?」 「はい」 「ちょっと座って待ってて、コーヒーでも入れるから」 あたしは椅子に座り、コーヒーを入れる先生の後ろ姿を眺めた。 背が高くて、足も細くて長い。 まるでモデルさんみたい…。