｢佐藤さんも、異性に触れられたらドキドキするって事あるだろ？｣


｢うん｣


｢Ａ子ちゃんは、キスまでされたわけだよ｣


｢そうだね｣


｢しかも、顔はいいと思ってる相手に｣


｢という事は？｣


｢Ａ子ちゃんのドキドキは、好きのドキドキとは違うかもしれないって事｣


｢まっ、まさかぁ…｣


だって…


あたしは…



｢Ａ子ちゃんにとっては、恋に恋してるって感じなのかも｣


｢そんなこと…｣


｢まぁ、単なる可能性の話だけどね…｣