キスはバスの中でした、あれ以来…。 二回目が学校だなんて!? あたしは先生のまだ来ていない教室に入り、席に着く。 「遅かったね」 洋子が授業の支度をしながら、あたしの顔を見る。 「ちょっ、ちょっとね…」 「どうかした?奈緒、顔赤いよ」 「こっ、これは…急いで走ってきたから」 本当に走ったせいもあって、まだ心臓がドキドキしている。 先生が入ってくるのと同じタイミングで、蓮も教室に姿を現す。 蓮は何食わぬ顔で席に着いた。