「ちょっと…蓮」


「いいだろ」


「誰か来ちゃう…」


「見せつけてやればいいさ」



蓮の手があたしの腰に回り、体が密着する。



誰もいない音楽室であたしと蓮は二人きり…。



一歩外の廊下では休み時間の賑やかな日常が流れている。



蓮はあたしの唇を奪うと、強く抱きしめる。



あたしは抵抗したいのに、こうなったらもう力が入らない。



学校でこんな事…


あたし…どうかしちゃってる。



どうかしてるって…わかってる。


わかってるのに…。