それから教室に戻り、明日から授業が始まることや
時間割などを聞き、私たち、生徒は学校を後にしたのだ。
帰りは入学式を見に来ていた、母や祖母、祖父に写真撮影をしてくれ!
なんて言われながら、私は学校の前にたち、
ぎこちない笑顔を浮かべ「はい!チーズ!」の掛け声でフラッシュが光る。
あまり写真は気に入らなかったけど、取り直すこともなく
ご飯を食べに行き、家へ戻った。
私は父がいない。
小学4年生の冬・・・今でも覚えている、壮絶だった。
暴力、浮気、借金、ギャンブル、ヤクザ・・・
父にはそんな肩書きとはいえないかもしれないが
思いつくとしたら、こんなことばかちだ。
私が生まれる前にも浮気や借金を繰り返し、
私が生まれてからも、こんなことを繰り返していたのだ。
日々暴力はエスカレートしていく。
帰りが遅い父に対して、母は色々心配していた
毎日午前5時・・・くらいに帰る父を母はいつも待っていて
帰ってくる父といつもけんかをしていた。
そんなある日のこと、小さい頃の私は熱がでていて
母が子供部屋で私を寝かしつけてくれた。
気付くと隣に母がいないことを心配して、部屋をとびだした。
小さい私は衝撃的なものを目にしてしまう。

