【音子side】

 中学の時カッコいい先輩に告白された。でも私は断った。だって好きでもなかったから…。そのせいで私は冷ややかな目で見られる毎日を送ってた。
 もう、こんな目には合いたくない! 愛国寺学園高校では目立たずに穏やかな毎日を送るんだ。そう思ってたのに…なのに…。


 バンッッ。
 私は隣の子と話をしてたら誰かに机を叩かれた。
 私が顔をあげたら、そこには金髪で耳には銀色のピアスを2~3個付けてる目の茶色い男子が立っていた。

 私が頭にはてなマークを沢山出していると肩を抱かれ教卓の前に連れて行かれた。

「これ俺の女だから手出したヤツは殺す」

 そう言って私は、その男子に連れて行かれた。
 ってか今何て言った!?
 ーコレ オレノ オンナダカラ テダシタヤツハ コロス…-
 えぇーーーーーーー!!!!! なっ、何言ってんのーーー!?!? この人どうかしてる!!
 私が混乱している内に辿り着いた場所は屋上だった。

「あのっ…何なんですか、さっきの」
「あぁ? 分かんねぇのかよ」
「意味は分かるんですけど…」
「だったら、そうゆう事だから」
「困ります!!」
「…何でだよ」
「冗談でも、あぁゆう事は言われたくありません!」
「…冗談じゃねぇんだけど」
「ふざけないで下さい。からかうんなら他の女子にして下さい」
「ふざけてねぇよ」
「っ! もういいです、さようなら!」

 私は屋上から出た。
 何言ってんのあの人! 頭可笑しいでしょ。私みたいなのをからかって何が面白いんだか…。これ以上関わったら、また中学の時みたいになる! もう近付かないようにしないとっ!

 今日はまだそう噂的なのは流れてないみたかった。良かった…。明日からは、もう関わらないしっ♪
 …そう思ってた私がバカだった。

「準備おせぇーよ。さっさと帰んぞ」

 …。何でーーーー!?!? 来なくて良いよ…。

「何でいるんですか…」
「はぁ? 一緒に帰るんだよ。んだよ、嫌なのかよ」

 はい…正直そうです。怖いから、そうは言えない…。
 私は渋々後に付いて行った。校門出るまで凄い見られてた。どうしよー!?

「…おい。音子何でそんな離れて歩くんだよ」

 今名前で呼んだよね!? 何で知ってんだろう?

「何で名前…」
「あぁ? 好きなヤツの名前知らねぇヤツなんかいんのかよ」
「あっ…そうですね。…ってえぇーーーーー!?」
「うるせぇな」
「いっ今何て!?」
「好きなヤツ」
「まっまたまた~。そんな冗談は面白くないよ?」
「はぁ…。冗談じゃねぇって言ってんだろ」
「冗談がお好きなんですねぇ~」

 そう言ってないと何だか怖くて流されそうになる。