この木漏れ陽の下で私たちは満たされる。言葉も想いも何もいらない。
存在だけがあるだけ。
私が恋を知ったのはいつだっただろう。
それが愛に変わったのはいつだっただろう。
大学生になっても彼氏と長く付き合えない私は恋愛を諦めていた。
まだ本当に好きな人に出会えていないからと友人は言ってくれるけど、それはいつの話になるのか。
もうすっかり恋愛から遠ざかった私は少し周りに対して冷めていた。
そんな時に私に声をかけてくれたのが、あなた。
「相変わらず男っ気がないな。彼氏いないの?」
「大きなお世話よ。」
「そう怒るなって。誰か紹介してやろうか?」
「どうせ無駄だからいらない。」
「なんで?」
「どうしても長続きしないから。恋愛にむいてないのかも。」



