一瞬だけ、命をください

『あっ、雪…』
今日は朝から雪が降っていた。
一面真っ白な風景に潮は胸が高鳴る感覚を覚えた。

家から学校まで、徒歩で約20分。
でも今日は30分かかりそうだった。

コンビニの角でいつも淕と会う。

『おはよう』

『あ、おはよう』
いつもまず始めに挨拶をする。

『あっ、聞いたよ、淕。あんた、また追試なんだって?』
昔からだけど、淕は度々追試になる。

『やっぱダメだな。俺、お前と同じ大学には行けない』

『何行ってるの!まだ2年あるんだよ!大丈夫だって』

そう言ったとたん、潮には淕の顔が少し淀んだ気がした。