悲痛な叫びが森の中に響く。






はぁ、と小さく息を吐き出す桔梗を慎司は抱いている










桔梗「は…」

慎司「おま、何してんだよ‥!?」

桔梗「さき、ほど…お前に甘えているといったが、甘えが抜け切れんかったのは私の方だ…ッ」








普段から強気な桔梗の顔とは思えぬほど、弱気になった瞳からはぼろぼろとしずくがこぼれ落ちる










桔梗「ここで、出会って、お前を、見て…っは…

   私は、お前に殺されることをねがッ…た」








.