君と俺の事情



「集ちゃん…」

「だから、大丈夫だって。かすり傷適度だよ?」


俺は結未姉ちゃんを庇った為、二の腕らへんにかすり傷を負った。
腕から血が出てるのを見た紗夜は、正気を取り戻した。
目を丸くして、怯えて、俺に謝って、逃げる様にでていった。
多分、明日学校来ないかな…。
さすがに来れないか。

女の正気じゃないときって、めちゃくちゃだなぁ…。
頭ん中どーなってんの。
でも、結未姉ちゃんに怪我なくてよかった。


「結未姉ちゃん、心配しなくていいから。俺、歌うのには問題ないし」

「ゴメンね」

「だーかーら、平気だって!大丈夫だから!夕飯作ろ、ね?」


心配なんていらないよ。
俺は結未姉ちゃんさえ、無事にいてくれればいんだ。
俺なんて、怪我したってなんでもないし。
つか、かすり傷適度で騒ぎ過ぎだよ。
俺男なんだよ?
女じゃないし!