【短】ホワイトデーはチョコより甘く






そう言うと、奈々ちゃんの表情が少し強張ったのがわかった。




けれど、私は続けた。




「私はみぃ君が好き。あなたよりもずっとみぃ君のこと知ってるし、あなたより相応しいわ!」




「………。」




奈々ちゃんは何も言わない、と思ったら




「陽のことが好きな気持ちは負けないもん…」




と、はっきり言った。




安心した反面、正直、怖かった。